各骨軟部腫瘍

① 各骨軟部腫瘍

各骨軟部腫瘍とは、骨のほか、筋肉や脂肪、末梢神経などにできる腫瘍のことを指します。年齢に関係なく、子供から高齢者までかかりうる病気であり、しかも足の指先から頭部まで、体内のさまざまなところにできるのが特徴です。
各骨軟部腫瘍は、良性(良性軟部腫瘍)のものと悪性のもの(悪性軟部腫瘍)とに分けることができ、そのほとんどが良性のものです。悪性のもののうち、原発性のものはとくに肉腫と呼ばれ、どこでできたものかによって骨肉腫、軟部肉腫へとさらに分けられます。他方、別の臓器で発生し、転移してきたものについては、続発性骨・軟部腫瘍と呼ばれます。
がんに比べて症例が極めて少なく(肉腫についてはおよそ1%程度)、専門医の数や治療の方針もきちんと整っていない状態です。そのため、専門医のいない病院では、確定診断することが難しく、診断がつくまで時間がかかってしまうこともあります。

② 初期症状

各骨軟部腫瘍は、初期段階においては、腫れが見られますが、一般的に痛みがないのが特徴です。そのため、腫れに気がついても何も処置をせず放置してしまったり、良性と判断されてしまったりすることもあるようです。もし、次項で示すような症状があらわれたなら、各骨軟部腫瘍である可能性があります。ひとまずは医師に相談することをおすすめします。

③ 主な症状

まずは、骨腫瘍ができた場合に出やすい症状をご紹介します。

・痛みのない腫れ
骨腫瘍では、手や足などに不自然な腫れが見られます。触ったりおしたりしても痛みを感じることはありませんが、体温と比べて高い熱を帯びていることがあります。

・関節が曲がらない
手や足の関節を曲げようとしても曲げにくいと感じたり、曲げられなくなることがあります。

・関節に軽い痛みがある
骨腫瘍が進行すると、運動した時に軽い痛みを覚えることがあります。ただしそのまま安静にしていると痛みがなくなってしまうので、放置してしまう場合がほとんどです。

・骨折しやすくなる
症状が進むと、ちょっとした衝撃などで骨が折れてしまうことがあります。

次に、軟部腫瘍ができた場合に出やすい症状をご紹介します。

・腫瘤(しゅりゅう)ができる
四肢の筋肉のあるところに胡桃くらいの大きさの腫瘤ができることがあります。触っても痛みがありませんが、放っておくとそのまま握りこぶしや、場合によってはハンドボールくらいの大きさになる場合もあります。
触ったり押したりしても痛みを覚えることはありません。しかし、熱をもっているような感じがします。肥大化すると表面が光沢を帯び、血管が浮き出て見えるようになります。初めの段階では触ると動きますが、徐々に動かなくなってきます。

④ 種類

各骨軟部腫瘍は、原発性・続発性、骨腫瘍・軟部腫瘍として区別される以外にもさまざまな種類があります。腫瘍ができる場所や腫瘍の性質によって分けられ、実にさまざまな種類があります。
例えば、筋肉や脂肪などにできる軟部肉腫だけを取り上げても50を超え、その中でもとくに多いものとして、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、血管肉腫、線維肉腫、未分化多形肉腫などが挙げられます。

⑤ 検査方法の種類(検査期間・予算)

各骨軟部腫瘍の検査方法を紹介します。期間なども合わせてみてください。

・血液検査

骨軟部腫瘍の存在を特定するのに有効な腫瘍マーカーは存在しません。内臓に治療や検査に耐えうる機能があるかどうかを調べたりするのに実施されることがあります。

<検査期間>1週間(結果が出るまで)

<検査費用>2,000円から10,000円程度

 

・CT検査

腫瘍の大きさや性状を調べたい時に行われます。X線を用いて体内の状態を画像化します。造影剤を使用することがあるのでアレルギー反応には十分注意したいところです。

<検査期間>1日

<検査費用>6,000円から14,000円程度

 

・MRI検査

腫瘍の種類や、どのくらい浸潤・転移しているのかをしらべることができます。造影剤を使用する場合は、アレルギー反応を起こす可能性があります。事前に医師に相談しましょう。

<検査期間>1日

<検査費用>30,000円程度

 

・動脈造影

動脈の中に造影剤を注射することで、各骨軟部腫瘍がどのくらい血管を集めているか、また主要な血管とどのくらい密接な関係があるかを知ることができます。

<検査期間>1日

<検査費用>40,000~60,000円程度

 

・PET検査

ブドウ糖をよく取り込むという腫瘍の性質を利用し、体内にフッ素を加えたブドウ糖を注入し、腫瘍の位置を特定しよという検査です。どの程度各骨軟部腫瘍が転移しているかを調べることができます。

<検査期間>1日

<検査費用>100,000円程度

⑥ セルフチェック(検査期間・予算)

各骨軟部腫瘍を自分で検査する方法としては、腫れと腫瘤のチェックが挙げられます。いずれも初期段階では触っても痛みがないのが特徴です。

熱を持っているとすれば、各骨軟部腫瘍である可能性があります。痛くないからといってそのまま放置せず、すみやかに医師に相談しましょう。

⑦ ステージと生存率

各骨軟部腫瘍の進行状況を知る上で指標となるのがステージです。悪性の程度やどのくらい転移しているかによってステージが決められます。

I悪性の度合いが低く、進行のスピードが遅い高分化のがんである。なおかつ、がんの大きさは5cm以下であり、まったく転移が見られない。
II悪性の度合いは中程度であり、進行のスピードがやや早い中分化がんである。なおかつ、がんの大きさ5cm以下であり、まったく転移が見られない。
III悪性の度合いが高く、信仰のスピードが早い低分化がんある。なおかつ、がんの大きさが5cmを超え、まったく転移が見られない。
IVaリンパ節に転移している。
IVb他の臓器にも転移している。

⑧ 早期発見メリット

骨軟部腫瘍の生存率は種類によって異なります。悪性が高いものであっても、転移さえ見られなければ、骨腫瘍・軟部腫瘍いずれも5年生存率がそれぞれ60%、71%というデータがあります。転移が見られる場合は、それぞれ4%、26%となっています。

骨軟部腫瘍は腫れや腫瘤といった形で、比較的早期に見つけることが可能です。また、すぐに対処を行うことができれば、比較的予後も良好といえそうです。ところが、初期では痛みを感じることが稀であるため、発見が遅くなる例は決して少なくありません。
また、罹患者数も10万に1人、骨肉腫に至っては100万人に数人と、非常に珍しい病気であるため、自分がかかるとはなかなか考えにくいことも指摘できます。早期にきちんと見つけ出し、対処するには、やはり定期的な健康診断や人間ドックを受けておくことが望まれます。

⑨ がんリスク評価(まも~るくん)

各骨軟部腫瘍は、種類によっては、発見が遅れてしまうと5年生存率が著しく低下してしまいます。その意味で、早期発見することが重要です。とはいえ、定期的にがん検診を受けようとすると、費用も時間もかかるもの。稀な病気であるだけに、予防のために病院へ行くのがためらわれる方も多いと思います。
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