各骨軟部腫瘍 初期症状

① 各骨軟部腫瘍

各骨軟部腫瘍は、骨および脂肪、筋肉といった組織から発生する腫瘍のことを言います。このうち、骨にできたもののことを骨腫瘍、脂肪や筋肉などにできたものを軟部腫瘍と呼んでいます。
各骨軟部腫瘍には、良性と悪性とに分けられ、そのうち9割ほどが良性のものと言われています。悪性でしかも転移してできたものでない場合は、とくに肉腫といいます。
各骨軟部腫瘍が発生する部位としては、足や太もも、ひざ、腕などが挙げられますが、足先から頭部に至る全身にできます。がんと異なるのは、高齢者だけでなく若い人もかかる病気であるという点です。
各骨軟部腫瘍というと、除去するためには手や足を切断しなければならないという印象を持たれている方も多いと思います。確かに、そのような処置がとられる場合もありますが、腫瘍が早い段階で見つかった場合、取り残しがないように原発の腫瘍だけ切除できれば、必ずしも切断する必要はありません。安全に除去することができれば、高い生存率が期待できます。
しかし、各骨軟部腫瘍は移転しやすく、また再発することが多いことでも知られています。確実に再発を防ぐことができる切除の範囲については完全には解明されているとは言えません。症例ごとに的確な対応が求められると言えるでしょう。

② 初期症状(箇条書き形式)

各骨軟部腫瘍の初期的な症状は、ごく稀なケースを除いて、腫瘤ができること、皮膚の表面に腫れができることぐらいです。痛みをともなわないため、患った方はもちろん、ときに医師でさえ、悪性のものと判断できずそのまま見過ごしてしまうことも多いようです。比較的わかりやすい初期症状があるにもかかわらず、処置が遅れてしまうことや、間違った対応によって不幸な結果を招くこともあるのです。もし以下のようなことが見られる場合は、すぐに専門医(整形外科医など)に相談することをおすすめします。

・腫瘤ができる
四肢のどこかに腫瘤ができ、それを手で触って確認することができることがあります。

・手や足など左右で形・大きさに変化がでる
手や足など、腫瘤ができた側とそうでない側とで形や太さ、大きさに大きな違いが出てくることがあります。

・腫瘤が成長する
初めは小さかった腫瘤が、だんだんと大きくなってきたら注意が必要です。

・痛みを感じる
体を動かした際に痛みを感じることがあります。安静にしているとおさまる場合もあります。

・関節が曲げにくい、曲がらない
関節を曲げようとしても、思うように曲がらなかったり、曲げにくいと感じることがあります。逆に伸ばすのが難しいケースもあります。

③ こんな人はなりやすい(箇条書き形式)

各骨軟部腫瘍の原因はほとんどわかっていません。体質や遺伝する可能性もありますが、はっきりしません。一般的ながんと比べて明らかなのが次の点です。

・若い人の罹患率が高い一般的ながんにかかるのは、高齢者が中心であるのに対して、骨軟部腫瘍の場合は小学校に通う児童から大学生くらいまでの若年層にも、多く見られる病気です。年齢が低いぶん、悪性の場合進行が早いので注意が必要ということになります。
・男性にやや多い各骨軟部腫瘍にかかる男性と女性の比率は、おおよそ3:2と言われています。つまり、男性の方が少し注意が必要と言えそうです。

④ 各骨軟部腫瘍セルフチェック

各骨軟部腫瘍は初期症状がほとんどないものもあります。そして、筋肉などで覆われた部分にできた場合は見た目に分かりにくいので気がつかないことも多いのです。
しかし、体の形状に変化が現れてくるものの場合は、入浴中などに自分自身で異変に気がつくケースも多いです。いずれも症状としては軽度のものが多いため、深刻に考えず放置してしまいがちなことばかりです。
各骨軟部腫瘍の特徴は時間がたっても症状が改善せず悪化する点にあります。しばらく様子をみて状況が好転しない場合は、すみやかに医師と相談することが望まれます。

各骨軟部腫瘍セルフチェックリスト
・男性であるYes / No
・しこりが熱をもっているYes / No
・血縁の家族のなかに悪性軟部腫瘍を罹患した人がいるYes / No
・骨が腫れているYes / No
・骨が痛むYes / No
・骨にしこりがあるYes / No
・手足の関節が曲がりにくいYes / No
・体の一部に痺れが出ているYes / No
・皮膚の下にしこりがあるYes / No

⑤ 主な原因

人間の体内では、常に細胞が分裂を繰り返しています。骨や筋肉、脂肪も例外ではなく、成長する過程にある世代ほど、そうした細胞レベルでの活動がアクティブです。
つまり、がんと同じく各骨軟部腫瘍もまた、細胞が分裂する際にDNAレベルでのイレギュラーな事態が生じ、本来なされるはずべき複製がなされずに、コントロールの効かない状態で成長してしまうことが原因と考えられます。実際に、あるDNAが切断され、他のDNAと接続し、結果的に腫瘍化してしまう事例がいくつも報告されています。
また、一部の悪性軟部腫瘍に関しては、遺伝がもとで発症していることが分かっているものもありますが、各骨軟部腫瘍の原因はほとんど解明されていないと言えるでしょう。

⑥ 似たような症状の病気は

・イボ皮膚の一部が盛り上がり、小さなしこりのようになる「イボ」。誰もが経験したことのあるような一般的なもので、放置しても自然に治ります。ただ、イボの数が増えてしまったり、大きくなってしまったりすることもありますので、自己診断で安易に治療しようとしてはいけません。なかには、感染力の高いイボもあり、病院で適切な処置をしてもらわないと完治が遅れる場合があります。
 イボができるのは、ウイルスに感染するというケースが多いのですが、基本的には体の中の弱い部分(免疫力が低下した部分)にできやすい性質があるので、皮膚をいつも清潔に保っておくなどして、摩擦や紫外線を避けるように努めることも大切です。
・骨粗しょう症骨折もしていないのに、骨が痛い場合、高齢の女性に多くみられる「骨粗しょう症」である可能性があります。疲労骨折によって骨のあちこちにダメージが生じてしまう例です。
・リウマチ 関節が特に痛む場合、「リウマチ」を患っているかもしれません。これは、各骨軟部腫瘍とは関係がなく、免疫の異常によって関節に痛みを生じたり、骨が変形してしまったりします。
・白血病白血病が進行すると、骨髄の中に白血病細胞が増えていき、これが骨を圧迫し始めます。すると、骨に痛みを感じるようになります。
・膠原病(こうげんびょう) 膠原病は、いろいろな病気の総称です。細胞と細胞を結びつけているコラーゲンと言う物質に異常があらわれることで発症します。関節がこわばり、痛みを伴う腫れが生じることがあります。

⑦ 予防策は?

各骨軟部腫瘍は、その原因がはっきりと解明されていない以上、効果的な予防策は残念ながらありません。また、罹患する人の数が他のがんと比較すると圧倒的に少ないという特徴がありますので、きちんと検診が実施されていないのが現状です。各骨軟部腫瘍を予防するには、それらしい症状があらわれた際に、放置することなく、できるだけ早く対処するというのが最善の方法ということになります。
良性と思われていたしこりが悪性化するという場合があります。症例が少なく、ガイドライン整備が万全ではないこともあり、悪性のものを良性と間違って医師が判断してしまうことも考えられます。直接的な予防策とは言えませんが、悪性の可能性がある腫瘤や腫れがある人は、セカンドオピニオンを求めたり、定期的に専門医を受診したりするなどして、早期発見に努めましょう。
また、各骨軟部腫瘍ができる仕組みは一般的ながんと同じです。普段から発がん性が疑われるものを口にしない、放射線による被曝を避けるなど、DNAへのダメージを極力抑えるほか、バランスの良い食事や適度な運動を心がけることで免疫力を高めておくことは、予防につながると考えられます。

⑧ まも〜るくんの紹介

各骨軟部腫瘍には脂肪腫やガングリオンなど良性腫瘍の場合もあるなど、よほど注意して積極的にかかわらない限りは早期発見が困難な病気です。しかし、良性であっても進行してしまって神経を圧迫するようになると痛みを伴う辛いがんですし、悪性であれば一刻も早く対応しなくてはなりません。早めに手を打つことが望ましいでしょう。
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